2014年9月23日火曜日

オンデマンド放送を楽しむためのヒント

2014.9.23現在

ネット放送をあまり体験されたことのない方からご質問をいただくことがありますので、経験の浅い方向けに、最低限これだけ知ればかなり楽しめるはず、というヒントをご紹介します。私のやり方と経験が中心なので、もっとよい方法、より楽しむ方法もあると思いますが、ご参考まで。

必要なもの
・パソコン:ネットにつながるもの(最近のパソコンなら能力的にはほとんど問題ないと思います)。モバイル機器でも通信速度が確保できれば問題ないと思います(私は、家で聞いていますので、ノートPCを利用しています。モバイル用のデータを提供しているところも多いようです。)
・インターネット回線:通信速度は速いにこしたことはありません。光回線レベル以上なら全く問題ないと思います。

以上でパソコンのスピーカー(パソコンにつないだ再生機器)から再生できますが、クラシック音楽ファンの皆さんには、それでは音質が物足りないと思います。そこで、音質を向上させ、(おそらく)お手持ちのアンプ等につないでステレオセットのスピーカーから音を出すようにするのがお勧めです。それには、ネットから受信したデジタル信号を、普通のアンプ等に入れられるアナログ信号に変換する(DA変換)機械が必要になります。(パソコン内部でもパソコンのスピーカーを鳴らすためにこの信号変換をしていますが、外部機器で信号変換した方が音質が良くなるのが一般的です。)そこでよく用いられるのが、
USBオーディオインターフェース(USB-DAC
と呼ばれる機器です。この機器をパソコンのUSB端子に接続して、この機器から、普通のステレオケーブル(普通、白と赤のケーブル)でアンプ等の入力端子(AUX端子など)につなぎます(私はこのようにしています)。USBオーディオ機器には、いろいろなものがありますので(デジタル信号の再生だけでなく、外部のアナログ信号をデジタルにしてパソコンに送れるようなものもあります)ネットやお店で探してみてください。値段は数千円~あります。なお、アンプ等でデジタル信号(光入力など)を扱えるものは、USBオーディオから光出力してもよいと思います。通常、USBオーディオをパソコンに接続した後、機器を動かすためのソフトをパソコンに入れて、音声信号をパソコンのスピーカーでなくUSBオーディオに送る設定をする必要がありますが、それほど難しくはありません。DA変換内臓のスピーカーもありますので、それなら直接パソコンにつなげます。

画像も楽しむ
USB
オーディオだけでは、画像はパソコン上で再生されることになりますが、もし、パソコンにHDMI出力端子がついているなら、ケーブルでデジタルテレビにつなぐだけで、簡単に画像もテレビ画面で楽しめます。ただ、この場合普通は音声もテレビに送られてしまうので、テレビのスピーカーでは音質が物足りないかもしれません。テレビに外部スピーカーをつなぐと改善されます。(パソコンとテレビの電源が入った状態でケーブルを接続すると、うまく認識されないことがありますので、一旦スイッチオフ、再起動などを試してみてください。)

ブラウザとの相性
インターネットへの接続は、通常ブラウザ(インターネット・エクスプローラーなど)から行います。接続先によっては、ブラウザとの相性があるようです。特にこの相性の良し悪しが目立つのは途中から再生しようとした時で、相性が悪いとかなり待たされます(再生中断、接続切れになることもあります)。私は、Internet ExplorerGoogle Chromeの2つのブラウザソフトを試してみてうまく動く方で再生するようにしています(他のブラウザは試していませんので、もっとよいものがあるかもしれませんが、この2つのどちらかでほぼなんとかなります)。なお、ブラウザと一緒に知らないうちに使われるソフト(プラグイン)は、こまめにアップデートしてなるべく最新版のものを用いた方がよいようです。現在のところ相性が目立つ接続先は、以下のとおりです。
・スウェーデンの
Sveriges Radio P2 LiveGoogle Chromeがよい
・オランダのRadio4、フランスの
France Musique、ニューヨークフィルWatch&ListenInternet Explorerの方が少しよい

再生が切れる問題(途切れ、切断など)
ネット放送の弱点がこの接続切れの問題だと思います(ほとんどタダなので文句は言えませんが)。再生が切れる技術的な原因については私にはよくわかりませんが、我々受け取り側の問題か、送信側(あるいは途中)の問題で通信速度が低下したり通信が安定しないことが影響しているのではないかと思います。再生側の工夫でなんとかなる対応としては、ある程度データがたまってから再生を始めることが有効な場合があります。受信画面によって、今再生しているポイントと、どこまでデータが届いているかが見えるようになっている場合がありますが、その場合、
・一旦再生開始した後、一時停止する
ことによって、受信データだけがたまっていく状況になり、ある程度先までデータがたまった段階で再生を再開すると途切れなく再生ができるようになることがあります。この方法は、途中からの再生がうまくできない場合にも有効な場合が多いです。一時停止でデータがたまっていかない場合、音量をゼロにして再生をつづけて、再生ポイントの先までデータをためる方法も試してみてください。データをためてから再生(中途再生ポイント指示)した方がよい局としては、WCLV放送(Cleveland)、WGBH放送(Boston)、OE1放送(オーストリア)、WDR3放送(ドイツ)、RTVE放送のビデオ(スペイン)などがあります。なお、ヨーロッパやアメリカの夜の時間帯は、アクセス集中によって途切れやすくなることもあるようです。

再生制限
web
ページ上に掲載されているにもかかわらず、日本からのアクセスでは再生できないものがあります。本ブログでは、日本からアクセスできたリンクをご紹介していますが、日本以外からはアクセスできないものがあるかもしれません。おそらくは放送権などの問題によるものと思われますが、日本からアクセスできない音源はしばらくするとNHKで放送されたりします(放送されればその後はNHKオンデマンドで視聴可能になるものが多いようです)。

より詳しい情報
以下のリンクが参考になります。
・「クラシック・ラジオ」質疑応答
http://classical.morrie.biz/situgi_ootoo/index.html


オーケストラオンデマンドページ

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